
店舗やオフィス、施設などに設置する看板は、デザインだけでなく素材選びも重要です。
同じデザインの看板でも、使用する素材や表面加工によって、見た目の仕上がりや耐久性、施工方法などが変わります。
特に屋外に設置する看板の場合、紫外線や雨風、温度変化などの影響を受けるため、設置環境に適していない素材を選ぶと、色あせやシートの劣化などが早く進む可能性があります。
一方で、屋内の案内板や社名サインなどでは、耐候性だけでなく、透明感や高級感、デザイン性などを重視した素材が適している場合もあります。
では、看板にはどのような素材が使われ、どのように選べばよいのでしょうか。
この記事では、看板製作で使用される代表的なアルミ複合板・塩ビシート・アクリル・FFシートなどの特徴を比較しながら、用途や設置場所に応じた素材選びのポイントを詳しく解説します。
看板の素材はどう選ぶ?まずは「設置場所」と「用途」を確認
看板の素材選びで最初に確認したいのが、どこに設置するのかという点です。
大きく分けると、
- 屋外に設置する看板
- 屋内に設置する看板
- 壁面に設置する看板
- 窓ガラスなどに貼るサイン
- 電飾看板
- 大型のファサード看板
などがあります。
例えば、屋外の壁面看板では耐候性や耐水性を考慮する必要があります。
一方、屋内の案内板であれば、素材の質感やデザイン性を重視することもできます。
設置場所、使用期間、看板の大きさ、デザイン、予算などを総合的に考えて、適した素材を選ぶことが重要です。
看板に使われる代表的な素材を比較
看板製作では、さまざまな素材が用途に応じて使い分けられています。
代表的な素材には、以下のようなものがあります。
| 素材 | 主な特徴 | 主な用途 |
|---|---|---|
| アルミ複合板 | 軽量・加工しやすい | 屋外壁面看板・案内看板 |
| 塩ビシート | 印刷・施工の自由度が高い | 壁面看板・ガラス面・車両など |
| アクリル板 | 透明感・高級感がある | 店舗サイン・社名サイン・電飾看板 |
| FFシート | 柔軟性があり大型化しやすい | 大型電飾看板・ファサード看板 |
ここから、それぞれの素材について詳しく見ていきましょう。
アルミ複合板とは?屋外看板で使われる代表的な素材
アルミ複合板は、屋外看板で広く使用されている板材の一つです。
薄いアルミニウム板で樹脂芯材を挟んだ構造になっており、比較的軽量でありながら、板面としての安定性を確保しやすいという特徴があります。
屋外の壁面看板やプレート看板など、さまざまな用途で使用されています。
アルミ複合板のメリット
主なメリットは以下の通りです。
- 軽量で扱いやすい
- 平面性を保ちやすい
- 加工しやすい
- 屋外看板に使用しやすい
- 表面にシートを貼って仕上げられる
特に、店舗の壁面に設置する看板では、アルミ複合板をベースにして、印刷した塩ビシートを貼り付ける仕様がよく使われます。
アルミ複合板が向いている看板
例えば、
- 店舗の壁面看板
- 会社の看板
- 駐車場案内看板
- 施設案内看板
- 注意喚起看板
- プレート看板
などに適しています。
ただし、アルミ複合板にもさまざまな仕様があるため、看板のサイズや設置条件に応じて適切な製品を選ぶことが重要です。
塩ビシートとは?デザイン性に優れた看板素材
塩ビシートは、看板製作で非常に多く使用されるフィルム状の素材です。
裏面に粘着層があり、アルミ複合板やアクリルなどの板材に貼り付けたり、平滑な壁面やガラス面などに施工したりできます。
また、インクジェットプリンターで写真やロゴ、イラストなどをフルカラーで印刷できるため、デザインの自由度が高いことも特徴です。
塩ビシートのメリット
- フルカラー印刷に対応しやすい
- ロゴや写真などを表現できる
- 板材と組み合わせて使用できる
- デザインの自由度が高い
- 用途に応じてさまざまな種類を選べる
ただし、塩ビシートには屋内向け・屋外向けなどさまざまな種類があります。
屋外看板に使用する場合は、設置環境や想定する使用期間に適した製品を選ぶことが重要です。
アルミ複合板+塩ビシートが壁面看板で選ばれる理由
屋外の壁面看板では、アルミ複合板と塩ビシートを組み合わせる仕様がよく採用されます。
それぞれの素材が異なる役割を担うためです。
アルミ複合板
看板のベースとなる板材として使用します。
塩ビシート
表面に店舗名やロゴ、写真、イラストなどを印刷して表示面を作ります。
ラミネート
必要に応じて印刷面にラミネート加工を施し、表面を保護します。
この組み合わせによって、
という看板を作ることができます。
店舗の壁面看板を検討している場合には、候補の一つとして検討しやすい仕様です。
アクリル板とは?透明感と高級感を演出できる素材
アクリル板は、透明性や光沢感を活かした看板やサインに使用される素材です。
店舗の社名サインや室内案内、立体的な文字サインなど、デザイン性を重視する場面で活用されています。
また、光を透過させる性質を利用して、照明と組み合わせた電飾看板などにも使用されます。
アクリル板のメリット
- 透明感がある
- 光沢のある美しい仕上がりにできる
- デザイン性が高い
- 照明と組み合わせやすい
- 高級感のあるサインを作りやすい
一方で、用途によってはアルミ複合板などの板材とは異なる特性を持つため、設置場所や看板の構造に応じて選択することが大切です。
FFシートとは?大型電飾看板などに使用される素材
FFシートは、柔軟性のあるシート状の素材で、主に大型の内照式看板などに使用されます。
内部に照明を設置し、シートを通して光らせることで、夜間でも視認しやすい看板を製作できます。
大型のファサード看板や電飾看板など、広い表示面が必要な場合に利用されることがあります。
FFシートの特徴
- 柔軟性がある
- 大型表示面に対応しやすい
- 内照式看板に使用できる
- 大きな表示面を一体的に見せやすい
大型看板の場合は、素材だけでなく、看板の構造や風の影響、施工方法なども含めて設計する必要があります。
看板の素材選びは「耐久性」だけで決めないことが重要
看板の素材を選ぶとき、「一番長持ちする素材を使いたい」と考える方も多いでしょう。
しかし、実際には耐久性だけでなく、以下のような条件を総合的に考える必要があります。
屋外か屋内か
屋外の場合は、紫外線や雨風などの影響を考慮する必要があります。
看板の大きさ
大型看板になるほど、素材そのものだけでなく、構造や固定方法についても検討が必要です。
設置場所
南向きの壁面、沿岸部、交通量の多い道路沿いなど、環境によって劣化条件が異なります。
看板のデザイン
写真やグラデーションなどのフルカラーデザインなのか、単色文字なのかによっても適した仕様は変わります。
使用期間
短期間のイベント用なのか、店舗の長期的なサインとして使用するのかによって、素材や表面加工の考え方が変わります。
屋外看板では「素材+印刷+表面加工」で考える
屋外看板の場合、板材だけを見て素材を判断するのではなく、看板全体の仕様として考えることが重要です。
例えば、
アルミ複合板
+
屋外用途に適した塩ビシート
+
必要に応じたラミネート加工
という構成があります。
ここで重要なのが、印刷面の表面加工です。
ラミネート加工には、印刷面を外部環境から保護する役割があり、使用する製品によっては紫外線への対策や表面の保護などが期待できます。
また、仕上がりについても、
- 光沢感のあるグロス
- 光の反射を抑えたマット
などから選択できる場合があります。
設置場所の照明や周辺環境、デザインの見え方などを考慮して選ぶとよいでしょう。
看板の素材を「価格だけ」で選ばないほうがよい理由
看板の見積もりを比較するとき、最も安い業者を選びたくなるのは自然なことです。
しかし、看板は製作費だけでなく、素材・加工・施工・メンテナンスなどを含めたトータルコストで考えることが重要です。
例えば、初期費用を抑えた仕様でも、設置環境に適していなければ、早期に表示面の交換や修理が必要になる可能性があります。
逆に、設置場所に適した素材や表面加工を選択することで、長期的に使用しやすくなる場合があります。
そのため、見積もりを比較するときは、
- 使用する板材
- シートの種類
- インクの仕様
- ラミネートの有無
- 看板サイズ
- 施工方法
- 取付金具
- 高所作業の有無
などを確認して、同じ条件で比較することが大切です。
看板素材選びで失敗しないための5つのチェックポイント
1.設置場所を伝える
看板業者へ相談するときは、屋外・屋内だけでなく、可能であれば設置場所の写真や建物の情報も伝えましょう。
2.看板を設置する目的を明確にする
「店舗名を知らせたい」「遠くから見つけてもらいたい」「ブランドイメージを表現したい」など、目的を明確にすると素材や仕様を選びやすくなります。
3.使用期間を考える
短期イベントと長期的な店舗看板では、求められる仕様が異なります。
4.素材だけでなく表面加工も確認する
屋外看板では、シートやラミネートなど表示面の仕様も耐久性や見え方に影響します。
5.施工方法まで確認する
大型の壁面看板などでは、素材だけでなく固定方法や施工条件も重要です。
看板印刷.comなら用途に合わせた看板素材をご提案
看板印刷.comでは、店舗や事業所などの看板製作についてご相談いただけます。
看板は、設置場所や用途によって適した素材・仕様が異なります。
例えば、
「屋外の壁面看板を作りたい」
「アルミ複合板と塩ビシートの違いを知りたい」
「長く使える屋外看板を作りたい」
「店舗の外観に合った素材を選びたい」
「既存看板をリニューアルしたい」
といったご相談にも対応しています。
素材についてよくわからない場合でも、設置場所やサイズ、デザイン、用途などを整理したうえで検討することで、必要な仕様を選びやすくなります。
看板の素材選びから製作・施工まで検討されている方は、看板印刷.comへお気軽にご相談ください。
看板の素材に関するよくある質問
Q.屋外の壁面看板にはどの素材がおすすめですか?
A.屋外の壁面看板では、アルミ複合板をベースに、屋外用途に適した塩ビシートを組み合わせる仕様などが一般的な選択肢です。
ただし、看板の大きさや設置場所、デザイン、施工条件によって適した仕様は変わります。
Q.アルミ複合板と塩ビシートは何が違いますか?
A.アルミ複合板は看板のベースとなる「板材」、塩ビシートはデザインを印刷して表面に貼る「フィルム」と考えるとわかりやすいでしょう。
両者を組み合わせて壁面看板を製作することもあります。
Q.塩ビシートは屋外でも使用できますか?
A.屋外用途に対応した塩ビシートがあります。
ただし、製品によって特性が異なるため、設置環境や使用期間に適した製品を選択することが重要です。
Q.看板を長持ちさせるにはどうすればよいですか?
A.設置環境に適した素材を選ぶことに加え、屋外用途に適したインクやシート、必要に応じたラミネート加工などを検討することがポイントです。
また、施工後も看板の状態を定期的に確認することが大切です。
まとめ|看板の素材は「設置場所・用途・耐久性」で選ぶ
看板に使用される素材には、それぞれ異なる特徴があります。
代表的な素材を整理すると、
- アルミ複合板:軽量で加工しやすく、屋外の壁面看板などに使用される
- 塩ビシート:フルカラー印刷に対応しやすく、さまざまな素材と組み合わせて使用できる
- アクリル板:透明感や光沢を活かしたサインに適している
- FFシート:大型の内照式看板などに使用される
という特徴があります。
ただし、「この素材なら必ず長持ちする」「この素材がすべての看板に最適」というわけではありません。
看板を長くきれいに使用するためには、設置場所・用途・サイズ・デザイン・使用期間・施工方法などを総合的に考えて素材を選ぶことが重要です。
特に屋外の壁面看板では、アルミ複合板、塩ビシート、ラミネートなどを組み合わせ、設置環境に適した仕様を検討することがポイントになります。
「どの素材を選べばよいかわからない」という場合は、看板製作の専門業者に設置場所や用途を伝え、適した仕様を相談してみましょう。
看板印刷.comでは、看板の素材選びから製作・施工までご相談いただけます。
店舗やオフィスの看板製作をご検討の際は、ぜひお気軽にお問い合わせください。






